キミとひとつになれたら
story6
本当の地獄
監禁生活が続いて、どれ程の時間が経過しただろう?
時間の感覚がない。
頭が狂ってしまいそう。
もう、おかしくなりそう……。
「ねぇ、小春ちゃん」
「……何?」
この日も彼は私にベタベタスキンシップ。
私の髪の毛を弄ぶ彼に、ぶっきらぼうに言い放った。
「小春ちゃんは、僕の血を飲んだよね」
「…そう、だけど……」
認めたくないが、事実。
今更…それがどうしたって言うの…?