キミとひとつになれたら
私が翔くんを助けなきゃ……。
「ねぇ、どこから燃やしてほしい?やっぱ顔?」
こんな奴。
こんな……頭の狂った人は、もう……。
「っ……」
もう……愛しかった彼なんかじゃない……!!
「やっ…止めてっ……!!!」
「うっ……」
包丁を勢いよく振り下ろし、四ノ宮くんの背中を刺した。
グッと力を込めて、深く。
四ノ宮くんの体を思い切り突き飛ばし、翔くんから離した。
「翔くんっ……」
「小春……お前…逃げろって言ったのに」
「無理だよ……。置いて行けない……」