キミとひとつになれたら





「四ノ宮くん……」



しゃがみ込んで、四ノ宮くんの顔を覗きこんだ。





私は……傷つけた。
愛してくれた人に、傷を負わせた。





体にも。
心にも。







「小春ちゃんっ…なん、で……」


「……」


「愛してるっ……僕は、愛してるよ……?」


「っ…四ノ宮くんっ…」



彼は点火されたライターを握り締めたまま、弱々しく呟いた。





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