キミとひとつになれたら
わかってるくせに。
頭の良いあなたなら、理解してるはず。
「今は…もうっ……」
「…こ、は…る…ちゃ……」
「ごめんなさいっ……。今はもう…好きじゃないっ……」
前は愛してた。
けど今は、怖いだけ。
「そ、んな……。好きなのにっ……。こんなに、愛してるのにっ……!!」
悲痛な叫びを、
これ以上聞いていられなかった。
私は両手で耳を塞いだ。
翔くんは私達のやり取りを黙って見つめていた。