キミとひとつになれたら
幕が閉じたその後
あれから月日は流れ、私は高校3年生になった。
四ノ宮くんの家は、全焼。
彼の家が建っていた場所は、今では空き地になってる。
燃えた家の残骸の地下からは、多数の死体の焼け残った骨がたくさん出てきて。
メディアでは、わりと騒がれた。
うちの学校でも、かなり話題になったが、今ではもう誰もその話をしてない。
四ノ宮くんの話をする人は、
今は誰もいなくなった。
「小春、帰ろう」
「うん。翔くん」
3年生も、翔くんと同じクラスになれた。