LOVELIKE!
「莉〜桜♪おはよー!」
バスから降りると遠くからブンブンと手を振る女の子が1人
「あっ、みやちゃん!!!」
みやちゃんは私の前に走ってくると私に抱きついて
「私達、同じクラスだよ〜!!」
「え!?やったぁぁ!!」
みやちゃんは私の大親友。
中学に入って出来た初めての友達でもある。
お姉さんっぽいポニーテールと茶髪がすごく似合う女の子。
そ、それにしても....
「み、みやちゃ....くるじ....」
抱きしめた腕は弱まる事なくぎゅーぎゅーされる
グイッ
「わっ」
「ったく長澤、朝からコイツにぎゅーぎゅーすんな。」
頭をつかまれて蒼の胸に引っ張られる
「春休み明けなんだからぎゅーぎゅーしたっていいじゃん!」
みやちゃんは口をアヒルみたいにしてぶーぶーいってる
ポンッ
蒼は私の頭に手をつくと
「コイツ息出来ねーだろ
長澤腕力つえーんだから」
あ、気付いててくれたんだ....
「はいはいっ分かりました!ごめんね?莉桜」
みやちゃんは胸の前で手をパチンッと合わせてウインクした
可愛いから許せちゃうよ!
「ったく....
一ノ瀬は相変わらず頭硬い!
私は1ヶ月近く莉桜にぎゅーしてないの!
あんたは春休み中お隣さんでラブラブしてたくせにー」
「はぁ!?」
半ギレの蒼にみやちゃんは続ける
「こんなお硬い幼なじみがついてるから莉桜には彼氏ができないの!こんなに可愛いのに!」
「ぅおい....長澤....」
蒼のこぶしは震え混じりで
今にもみやちゃんに殴りかかりそうだったので慌てて私は言った
「み、みやちゃん!蒼は....バカな私に9年間も付き添ってくれてる大好きな幼なじみだから!」
私が ね? と言うとみやちゃんは目をうるうるさせて
「あーもうっ莉桜可愛すぎ!一ノ瀬はムカつくけど....」
「だから、蒼のせいで彼氏できないとかじゃないから気にしな....っ」
私が蒼の方を振り返ると
「っっ.... お前には照れ隠しってもんがねーのか!/////」
長い指で真っ赤になっ頬を抑えて反抗(?)してた
「大好きな幼なじみとか....ったく/////」
ほ、本当のことなんだけど....!!
ボソッ
「ほんと、ほっとけない2人」
「え?みやちゃんなんか言った?」
みやちゃんは口角をクイッとあげて
「ううん!それより速くクラス行こ!それじゃあね☆一ノ瀬」
「おいっ俺のクラスは....!」
「同じクラスですよーっ!愛しの莉桜ちゃんと!」
んべーって舌を出して笑うみやちゃん
「ちょっ、みやちゃ....」
「声がでけーんだよ!ばか!」
そして私の腕を掴んで正門へ走り出した
「莉桜、頑張んなさい!」
今度は私にガッツポーズをしてそういった
「え!?何を!?」