涙ドロップス 〜切なさを波に乗せて〜
この状態を見つかるのは、非常に恥ずかしい。
この場の恥ずかしさだけじゃなく、話をクラス全員に広められそうな予感がする。
息を殺してジッとしていた。
心臓が煩く音を立て、背中に冷汗が流れた。
電気は……
つけられずに済んだ。
「あったー!」
「良かったな。早く帰ろうぜ」
そんな会話の後、男子二人が出て行き、ドアが乱暴に閉められた。
静かになった教室で、夕凪と小声で笑い合っていた。
その後は、
自然と唇が重なって……
大変なことばかりじゃなく、
文化祭に甘い想い出も一つ増えた。
――――……