また、

俺はまたタバコに火をつける。
恵美はタバコを嫌がるが俺は何で嫌いかが分からない。
タバコはうまいと思う。



久々に真面目に登校した俺は生徒指導室で反省文を書かされていた。
面倒だ。
すっごく面倒だ。
今まで休んでいた理由を考えるのも面倒だったが為に『サボりです』と答えた俺がバカなんだが。
サボりに至り、サボりの間何をしていたとか、サボりに対しての罪悪感とか訳が分からないことを書かなければならない。
目の前の作文用紙に『学校が面倒だった。』とだけ書き、机に突っ伏した。

変な浮遊感がする。
屋上？
黒い影を見つめて、延びて来たのは手なのか影なのか。
俺は何をしている？
あぁ、落ちてんのか。
屋上が遠ざかる。
青い空は大きくなる。
変な浮遊感。

ドスッと叩きつけられた感覚で目が覚めた。
じんわり汗をかいていた。
目の前には生徒指導の鈴木。
「あ、ヤベ」
「何やってんだボケ野郎！！！！！」
ワォ、教育委員会に訴えられそうな暴言だぜ。
冷静にそんなことを考え、今更ながらに痛いと感じた頭を撫でた。