また、
ウィダーインゼリーのキャップを開け、口に含む。
マスカット味が一番好きだ。
一気に飲み干して煙草に火をつける。
「禁煙か・・・もう病気レベルで煙草欲してるから無理だろ。」
そう思い参考書を手に取る。
一応大学進学はしようと思ってるが夢はない。
とりあえず普通に暮らせるだけの給料がもらえるならどんな職でもいい。
「イタリアとかに行こうかな。」
日本でマゾヒストサラリーマンをやるよりは『今年のバカンスはどこにいくの?』と聞ける休みが多いトコに行きたい。
会社を二ヶ月も休まなければならないという法律は実に素晴らしい。
だがその為にイタリア語を勉強するのも面倒だ。
煙草の火を消して窓を開けた。
恵美が俺の部屋は煙草臭いと叫ぶから思い出したら窓を開けることにしている。
開けたら開けたで蛍族―夜にベランダや窓際で煙草を吸う奴―になるんだがまぁ煙が部屋に充満しないだけマシだろう。
だが俺は蛍族になる前に窓を閉めた。
外に俺の部屋を見上げるあの男を見つけたからだ。
気持ち悪い。
表札に『望月』と書いてあるし、更に両親と俺の名前、『孝臣』『恵里子』『直』と順に書いてある。
マスカット味が一番好きだ。
一気に飲み干して煙草に火をつける。
「禁煙か・・・もう病気レベルで煙草欲してるから無理だろ。」
そう思い参考書を手に取る。
一応大学進学はしようと思ってるが夢はない。
とりあえず普通に暮らせるだけの給料がもらえるならどんな職でもいい。
「イタリアとかに行こうかな。」
日本でマゾヒストサラリーマンをやるよりは『今年のバカンスはどこにいくの?』と聞ける休みが多いトコに行きたい。
会社を二ヶ月も休まなければならないという法律は実に素晴らしい。
だがその為にイタリア語を勉強するのも面倒だ。
煙草の火を消して窓を開けた。
恵美が俺の部屋は煙草臭いと叫ぶから思い出したら窓を開けることにしている。
開けたら開けたで蛍族―夜にベランダや窓際で煙草を吸う奴―になるんだがまぁ煙が部屋に充満しないだけマシだろう。
だが俺は蛍族になる前に窓を閉めた。
外に俺の部屋を見上げるあの男を見つけたからだ。
気持ち悪い。
表札に『望月』と書いてあるし、更に両親と俺の名前、『孝臣』『恵里子』『直』と順に書いてある。