また、
本当に具合が悪かった直に少しだけ罪悪感を感じたから昼休みに会いにいった。罪悪感が少しの理由は普段の行いが悪いから。煙草の吸いすぎなんだ。
「なーおー」
「こら、具合が悪い人がいるんだから静かに!そしてノックも!」
「はあい。」
適当な返事を保険医にして私は直が寝ているベッドに向かった。
「直、平気?」
まだ寝てるのか返事はない。死人みたいな顔をしてた。心配でつついてみた。目が薄く開く。
「お、起きた?」
返事はない。ぼーっとしてるみたいだった。
「直?大丈夫?」
「・・・う・・・」
「何?」
耳を近づけてみた。
「・・・こう、へい」
「は?」
「こうへい、こうへいは?」
知らない名前だった。クラスにいただろうか。少なくとも私の友達にはいない。
「水倉?水倉はけんとだよ?」
直が仲が良い人は限られていて一番仲が良いのは水倉だった。次に仲が良いのは岸一之と言う直の遅刻仲間。他にもいるが『こうへい』に心当たりはない。
「直、こうへいって誰?」
「・・・」
『何も言わないのかよ』と心で突っ込む。
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