地味女は、伝説の美少女?!
「できないくせぇに」


小さく言った。



男が殴りかかった瞬間
拳を、掴んだ。




ふーん。
意外と、強いね。



パワーとスピードは
黒蝶の幹部ぐらい。



「お前、…何者だよ?」


すごく驚いてる。



もちろん



「人間よ」


私は三つ編みを取った。



ふわっ…



「三つ編みって好きじゃないの」



男は顔を赤くして…



「もしかして……黒姫?」



と、言った。



「ばれちゃったね♪」



まぁ、いいけど。



「ま、まじかよ!」



本気で驚いてる。



まあ、噂では、
『伝説の美少女』って言われてるのに、



こんなブスって
思ってなかっただろうし…


「てか、恨みって何のことかな?」



たくさん、ありすぎて…なんのことかわかんない。



「露悪の奴らと
喧嘩しただろ?」



「露悪?あぁーアレねあっちが
ケンカ売ってきたの。」



「俺達がケンカ売ったってまじかよ?」




「そうだよ。まぁ、私達が露悪の奴らに当たったのが原因の一つかもね?

あ、私は手出してないよ。
四天王が手出したから。」



「し、四天王?」



四天王は
頭、副総長の次に強い4人のことー…



「そーだょ。
露悪にもいるでしょ?」



「いねぇよ!
四天王って…」



「蝶(cyou)、空(sora)、陸(riku)、
煇(hikaru)の四人。
一度は、聞いたことある名前でしょ?
有名だもん♪」



蝶は見た目はギャルだけど
私と仲良かった。



空は一匹狼だったからあんまり関わってない。



陸は弟系でよく私に甘えてきた。



煇は蝶と仲良くて兄妹みたいな感じだった。



懐かしいなー。


私は四天王のみんなが大好きだった。


でもね


過去形…


だって、今は、
四天王の2人が大っ嫌い…



私をどん底に落とした蝶とー…



そして、信じてくれなかった煇…




「まじかよ!」



「何、驚いてんの?」



「その四人って…」



「あー、
“幻の四天王”って呼ばれてるよね。
みんな、めっちゃ強いよ。
まぁ、私と副総長の白[haku]
には負けるけどね」



白と私はすごく仲が良かった。


多分、黒蝶の中で一番仲が良かったと思う。


でも、姿を消してから一度も会ってない。
< 11 / 128 >

この作品をシェア

pagetop