地味女は、伝説の美少女？！

【雷サイド】




ー裏庭ー


今は五月
暑くも寒くもない丁度いい季節。



入学してからしばらくしてるのに、



「好きです」



未だに女子からの告白が絶えない。


顔を真っ赤にしていたその女に


ほらな、、やっぱ女は
また顔しか見てねぇだろ？



俺は学校の中で一番の美形と言われている。
だから、ルックス目当てに喋ったことのないやつが次々と告白してくる。


ありえねぇ。


なんで喋った事ねぇのに、好きなんだ？


意味わかんねぇし。
俺は無視してすぐ教室に戻るつもりだった。



「待って…」



女子の泣きそうな声──…



「黙れよ
うざいのきづけって？」



俺は笑顔で女の顔を見た。



「さ、最低…っ！」



パチンっ



小さな音を立てて
女は俺の頬を平手打ちした…



そして、走ってどこかへ行った。



なんだよ？



はあ。

ため息がでる。



てか、今日何回目だよこれ(告白)。



あーあ気分萎えたわ
だるいし、授業サボろっと。


裏庭から俺がさぼるために使ってる屋上に行こうと廊下を歩いていると…



一人の女が向かい側から歩いてきた。



何この女…



今時、
黒髮で三つ編みの女子いるのかよ！？



しかも、瓶底メガネつけてて…
どう見ても、真面目で地味な女。

昭和かよ？


こんな奴この学校に居たんだ。