地味女は、伝説の美少女？！

だって、
露悪はケンカが強くて有名だし♪



「ふーん
でも、黒蝶より下でしょ？」



黒蝶って…『伝説の蝶』と呼ばれる族だよな？



ずっと前から、探している暴走族。



ケンカがめちゃくちゃ強く…
しかも、黒蝶はやることは汚いと聞いたことがある。



「黒蝶を知ってんのか？」



俺は、女を睨んだ。



「あなたには関係ない」



…こいつ



「なんだよ！」



手荒い方法だけど
脅して、聞き出そう。



ガシッ



俺は、女の片手を掴んだ。



「ぃ、嫌ぁ！」



バシッ



た、叩かれた。



結構、痛てぇし。



女の力かよ？
男並に力あるんじゃね？



しかも、何かわかんねぇけど
小さく震えてる…。



「…やめてよ？
次は、手加減しないから」



手加減してたのか？



冗談抜きで
手、痛てぇんどけど？



「お前、何者だ？」



「あなたには教えない！」



女は、大きく声をあげた。



少し、廊下に声が響いた。



俺は声のトーンを低くして言った。



「もう一度言う。
何者だ？」



「めんどう…
関係ないわ」



冷たい瞳で俺を睨んで、
女は俺の横を通り過ぎようとした。



俺は女の両手を抑え…
壁に女の背中をつけた。







女は震え…



そして…




「お願い。…して…」


と、言った。



「はぁ？何を？」













「だから…っ








離してって言ってるの！
離せ！！」



女は足を使い…急所を蹴った。



「…！！！」



い、痛くて声もだせねぇ！



「手加減してあげたのに…
バーカ」



そう言って女は軽く微笑んだ。