地味女は、伝説の美少女?!
「く、るしぃよ・・・」



俺の腕の中でジタバタする女。



「だめ、離さねぇ」



「『離さねぇ』って
前も言ってたよ・・・?」



「なんか、
思い出しそうて思いだせねぇんだよな」



「前の話しようか?」



「・・・うん」



「私ね、黒姫なの・・・」



「え?」



確かに可愛いな。



「簡単に言うと・・

出会ったのはここ一ヶ月。

雷にばれちゃったんだ私が
黒姫ってことー。

その後、雷から私に告白して私達は
付き合った・・・

私はね、露悪の姫になったの。黒蝶を
潰すためにー・・・

私の名字は一ノ瀬・・・

私は一ノ瀬財閥の令嬢なんだ」



「うん」



少しだけ、内容が理解できた。



「そして・・・
桜樹と露悪が戦うことになって・・・

私を助けようとして雷が
頭を・・・強く、殴られた。

そして、入院・・・

起きた時には私の記憶がなかったの」



「まじで・・・?」



全く、覚えてない。



「うん・・・」



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