王子様のイイナリ~出会い~
裏庭に着くと10人ほど、私を睨んで待っていた。


怖っっ!!


「早く来なさいよ」


中心の人が言ってきた。


「何ですか?」


聞かなくてもわかってる。


氷雅と別れて!!とかそんなところでしょ…。



「あんた…、氷雅と付き合ってるの?」


「はい…。残念ながら」


集団の女の子は苦手だけど、黙ってやられるほどか弱い子でもないんだよね…私。


「ふざけてんの?」


「ふざけてないですよ」



「氷雅と別れてよ」


別れろって言われると、別れたくなくなるよね人間って。


「嫌です。付き合い始めたばかりですよ?」


「はぁ…?なんであんたみたいなブスが…」


ブスってひどいな。



これでも5人位告白されたことあるんだぞ…。



「ごめんなさい…。でも、あなたたちに関係ないですよね」


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