少女マンガ×天然少年
うぁぁ…、超恥ずかし…。
「はぁ、笑ったぁ…。そういえば、隼人は部活何見に行ったの?」
「俺?弓道だけど」
なんだ麻里奈のやつ、さっさと話題変えやがって。
ホントになんも気にしてないんだな。
「え、できたの?」
「まぁ、ちょっとだけどな」
「弓道かぁー…、それもいいな…」
てゆうか、麻里奈は水泳だっけ。
なんでなんたろ?
「麻里奈はなんで水泳部なんか?お前、泳げないだろ、いてっ」
泳げないって言った瞬間、叩きやがってこのやろ…。
「あたしは泳がないし!マネージャーやるの!」
「マネージャー!?」
あぁでも、麻里奈にぴったりだな、なんてちょっと思ったり。
人付き合いうまいしな。
「でもそんなん、サッカーとか野球でもよくね?」
そこで、麻里奈は少し動揺したような表情になった。
「ちがうの、その…イケメ…」
「イケメンの裸が見たいから入るのか!?」
「ばっ…!ちがうわよ!好きな先輩が…」
びっくりしたぁー、そんな変態だったら俺超引くわ。
「………好きな先輩!?」
「うん」
なにをそんなに驚くんだ、という顔で麻里奈が俺を見る。
「だって、入学したばっかだし!」
「生徒会入ってる先輩でさー、体験入学とか、説明会とかで見たの」
…いわゆる、一目惚れってやつ?