少女マンガ×天然少年
…なにその麻里奈に似合わない単語。
「へぇ、カッコいいの?」
俺のその言葉を待ってましたとばかりに麻里奈が目を輝かせる。
「カッコいいなんてもんじゃないよほんと!もぉー、泳いでるときの背中とか、やばいよ!!」
うぉぉ、うるせー…。
なにこいつ、こんなキャラだったかな。
「アンタも今度見てみてよ!」
「会う機会ないだろ」
「はぁ、明日、歓迎会があるから、その時いるわよ」
「へー…」
俺、別に男には興味ないけど…。
てゆーか、なんか話聞いてたらムカついてきたし。
「そんじゃもうお前、部屋戻れよ」
「隼人もう寝るの?」
「寝るのー、ほら、出てけ出てけ」
しっしっと、手で追い払うと、ちぇー、と言いながら出ていった。
「あー、なんかムカつくー…!」
もう今日はまじで寝よ!