少女マンガ×天然少年
参考書☆
「んじゃね、隼人。あたし水泳部見に行くから」
「は?なんでまた?」
おかしいな、麻里奈は金ヅチじゃなかったか?
放課後、みんながどの部活を見に行くか話している中で、麻里奈は迷わず言った。
「ふふ、ちょっとね。じゃぁね~」
ひらっと手を振り、駆け出していってしまう。
麻里奈なら、足早かったはずだし陸上部にでも入ればいいのに。
実際、中学の時は陸上入ってたし。
まぁ、いっか。
俺はどこにしよーかな。
鞄をリュックのように背負い、悩んでいると、のそっとナツメが立ち上がった。
一応、ナツメとも仲良くなったことだし。
「ナツメはどっか見に行くの?」
「…ん~、俺は…。弓道かな」
おっ、珍しいとこだな!
興味が湧いた俺は、ナツメについていくことにした。
「ナツメ!俺も行く!」