恋音


泣き止んだ私に、「どっかいくか?」とコンビニでカフェオレを買ってくれて、
二人で川の土手に行った。

「なにがあった?」

言えないことは言わんでいいからさ。
と、私に言ってくれた。
私は正直に全部話した。

「だからか・・・」
「えっ」
「今日、あいつからメールがあってさぁ・・・」

とスマホを出す魁斗。
差し出された画面には、『明日香をよろしくな。』と書いてあった。

「悠也、ホンっといいヤツだな。」

そのメールを見た時、もう一度、魁斗に告白しようと思った。
フラれてもいい。
けど・・・
悠也の思いを踏みにじりたくない。
その一心で、決めた。


「魁斗、あのさ・・・」
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