お前はもう、俺のモノ。
間延びした声で言うオカマさんに、本気で気持ち悪さを隠せなくなることを心配するあたし。
「ゆうたん、そんな目で見ないでっ」
女の子、だなぁ。
あたしは、そういう感じの子じゃないと思うけどね!
かわいいしゃべり方とか、そんなのできないし......。
やっぱりあたし、女子力かけてんのかなぁ?
これはまずい、と深刻に悩み始めたあたしをよそに、守とオカマさんはなにか話をしている。
「もるちゃん、ホントに天然ちゃんはダメね。
天然キラーで、半殺しにされないように気をつけてねっ」
「......見んなよ?」