お前はもう、俺のモノ。



青い……、真っ青な顔をした貧弱そうな男が目に映る。


俺はこんな顔をしていたのか。


そこで、先程までの親友である守のことを思い出す。


俺に何かあったことくらい悟ってるはずなのに、あえて聞かない。


ただ、心配そうな顔をこちらに向けて、俺とコイツが2人っきりにならないようにと必死になってくれた。


次のターゲットは守たちなのに、と思わずにはいられない。


平坂 充。


コイツの次のターゲットは、守と笹木さんだ。


守らなきゃいけない。


絶対に。





< 257 / 258 >

この作品をシェア

pagetop