お前はもう、俺のモノ。
正哉はあたしの弟で、今は中学3年生。
なんだかんだ言って仲が良いあたし達なんです。
「ママ!正哉ゲットした!」
「よし!そのまま慎重に!」
「アイアイサー!」
「なんの会話だよ、サルかよ、サル以下かよ。」
正哉、そういうのヒドいと思いま~す!
「とにかく下に来て。ね?お願い」
「......っ、ああ」
やった!正哉、弱いね。
あたしが“お願い”と言えば、正哉は渋々ながらもついて来るんです!
小さい頃からそうなんだよね。
あたしは不敵の笑みを浮かべる。
あたし達は手をつないだまま下に下りる。