お前はもう、俺のモノ。
「ホントにあたしが好き?」
「ん。ホントにお前が大好き。」
「ホントのホント?」
「ん。ホントのホント。」
何度も確かめる笹木が、可愛いと思った。
“好き”っていう思いが増えていく。
愛おしい。
すると笹木がギュウっと抱き返してきた。
それと同時に肩に水がしみ込んできた。
......違う。
泣いてるんだ。
「あたし......、昨日笑われたから。
ふられるのかと思って......。
覚悟してたのに、よかったぁ。」