お前はもう、俺のモノ。



あたし達の抱擁はすぐに終わった。


なぜなら......



「那留さん?だっけ?

こいつ俺のだから、むやみに抱きつかないでくれる?」



守が止めたから。



「ゆうゆ、こっち。」



え?


そ、それってもしかして。


守に抱きつけってこと!?


恥ずかしい......///


でも、あたしは那留の腕をすり抜けて、守の方へ行った。



「よしよし。」



抱きしめながら頭をなでてくれる守。


カッコいいな。


優しくって、カッコよくって。


なでられた頭は熱を持った。



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