ねぇ、もう一度。
それから、体育館で、入学式のお話聞いて、


部活ごとに別れて高校生と初練習♪


『陸上部集合してぇー』


ハンドマイクで呼ばれた


「菜々、行こ♪」



あれ、いない…あっ、もー行っちゃってるし



菜々の後を追いかけるように小走りで


追いかける私。



『ドンっ』



「いってて…」


誰かにぶつかってコケちゃった私。


あー恥ずかしい。


みんなの目線が痛い…。


「大丈夫か?」


ふと、頭上から降ってきたその声に、


はっと顔をあげる。


と、そこには、バスの彼。


よく見ると超イケメン。やばい。惚れる。


「え、頭打った?」


返事をなかなか返さない私を真剣に心配してくれているらしい。


「だ………大丈夫でふぅ。」



恥ずかしい事は連鎖するらしい。

緊張でかみました。


『高崎、石橋、今日来てないのかぁー?』


今日は特待生だけの集まりだから向こうも名簿を持ってるらしく、名前を呼ばれてしまった。恥ずかしいこと。二度あることは三度ある。


「「やば、。」」


あ、ハモった。


て事はこの人、陸上部?


高崎くん?と思われる人は、私を置いて


もう行っちゃってる。


私も、あとを追うように陸上部の集まりと


思われるところまで駆けつけた。

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