私の好きな人
KYB

キーンコーンカーンコーン…

「きりーつ、れー」
「さよならー!」

退屈な帰りの会が終わり
クラスメイトが教室から慌ただしくでて行く

中学生最後の夏。

部活に行く人や家に帰る人はさまざまだ

私?私は…。

「凛月(りつき)!」

この子は私の小学生からの親友の桜空(さら)

「んァ?」
「んぁ?…じゃない!部活行くよ!」
「そんな急ぎなさんなって桜空殿」
「いいから!」

なんでそんなに急いでるかって?
それはね…

「ほら!早くしないと私が溶けるだろ!?1秒でも早く部室に入って涼みたいの!!」

そう、ただ単に暑いから
私達の部活は何をするでもなくただパソコンを触るだけの
科学パソコン部
通称。かっぱ部
ちなみに、科学パソコンだけど科学はしないよ?
意味ない?ごめんね←

「はいはーい、今行きますよー」
「わかったならよろしい」

ガラガラッ
「凛月ー」
「あ…」
「あのさー、昨日話てた漫画の件なんだけど、よく考えりゃちょっとヤバイやつだわ」
「全然大丈夫だよー!」

彼の名前は久保田颯斗(くぼた はやと)
じつは、私の好きな人

「それはよかっ…」
「はやとー!」
「みーくん…」
「なに?」
「今話してるんだけど?」

こっちのKYB(空気読めない馬鹿)
は…森山 貴文(もりやま たかふみ)
私の彼氏です。

そう、私は…
二人の男子を好きになってしまったんです。
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