☆短編集②☆
そして、俺が無実だと
証明したのはやっぱりユウだ。

「お前ら、そんなんで
この先どうすんだ?
社会人になって、
今回みたいな状況で
一方だけを信じて、
片方を悪者にするのか?」

ユウの言葉に誰ひとり
応えられる者はいない。

「お前らは、今からでも
変わる気があるなら
変われるだろうよ。
しかし、先公たちはどうだ?
それでも教師か?
先公つうのは生徒に
平等なのが普通だろうが!!」

麗一先生以外は
バツの悪そうな顔をした。

石田は停学二ヶ月となった。

これに懲りて、
馬鹿な理由で
馬鹿なことをする
奴は出ないだろう。

だけど、イジメはなくならない。

俺は運がよかっただけだ。

これから先、
イジメが無くなれば
いいと願った。



END
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