☆短編集②☆
ダチの作り方
黒崎雄介・二十八歳。
引きこもりから
社会復帰しようと
仕事を始めたのは
いいのだが、元から
人付き合いは
苦手な方だったのに、
この八年間で
ますます、苦手に
なってしまったらしい。
働き始めて一ヶ月。
ダチ一人できやしない……
なるべく、話しかけるような
頑張っているつもりだが
なにぶん、派閥が
できているので、
新しい人物を受け入れようとは
よもや微塵も
思っていないようだ。
更に三ヶ月経ったが
やはり、ダチはできないままだ。
学生時代が懐かしい。
あの頃は、なんとか
ダチを作れていたんだが
どうやって作っていたのか
思い出せない……
それから更に一ヶ月、
今日も一人で黙々と
仕事をしている。
END
引きこもりから
社会復帰しようと
仕事を始めたのは
いいのだが、元から
人付き合いは
苦手な方だったのに、
この八年間で
ますます、苦手に
なってしまったらしい。
働き始めて一ヶ月。
ダチ一人できやしない……
なるべく、話しかけるような
頑張っているつもりだが
なにぶん、派閥が
できているので、
新しい人物を受け入れようとは
よもや微塵も
思っていないようだ。
更に三ヶ月経ったが
やはり、ダチはできないままだ。
学生時代が懐かしい。
あの頃は、なんとか
ダチを作れていたんだが
どうやって作っていたのか
思い出せない……
それから更に一ヶ月、
今日も一人で黙々と
仕事をしている。
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