☆短編集②☆
選べないから『幼なじみ+BL風味』
〈二人の気持ちは
嬉しかったけど
僕はどっちかなんて無理。
だから、バイバイ……〉

風雅と蜜月は
その手紙を読んで愕然とした。

日付は一週間前。

つまり、
翠羽が居なくなって
一週間は経ったということだ。

『翠羽、
何処に行ったんだろうな』

ポツりと呟いたのは
どっちだったのか……

あれから数年後、
風雅と蜜月は
いまだに翠羽を
見つけられずにいた。

彼の両親は
首を振る一方で
教えてくれない。

本当はずっとずっと
家に居たのに……

さて、彼らは
それに何時気付くのだろうか?

それは、またのお話で……



END
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