お隣さん。








そんな風にして、俺は安藤さんの彼氏は彼女を待たせていたこと。

智也が鬱陶しいこと。

安藤さんは大人だということを再確認した。





毎日、飯を食って。

大学に行って。

お風呂に入って。

寝て。

たまに遊んだり、と普通の。

……本当に、普通の日々を過ごしてきていた。





あの後あっという間にやって来た、秋は梨や林檎。

冬は根野菜。

春はたけのこ。

実家から届くものをおすそ分けして。






そうして、ちょうど安藤さんから漬物をもらってから1年後の、出会って2度目の夏。


















ふたりの様子がおかしいことに気づいた。






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