私の中で男になって
7月の暑い日に私たちは遊園地に行った

やっぱり人がいっぱいで待ってる時間も長かったはずだけど

私はあの時間が“待ってる“時間だとは思えない

だってあの時間は私が翔君のことをたくさん知れた時間だから

何に乗ったかは覚えていない

翔君はいわゆるジェットコースターが大好きで、

乗っている間はすごく楽しそう


私も楽しいには楽しいけど、

でもその楽しさの何割かは、翔君と一緒にいられるからだってわかる

翔君といると何をしても翔君との思い出になれる
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