私の中で男になって
「そんな声出すと、周りの人に聞こえちゃうよ」


私の耳元でちょっと笑いながらささやく

もちろん逆効果で

そんなこと言われたらますますドキドキしただけだっ



「ほんとにダメ。・・・翔君。」



「なんで?」

「なんでってここ外でしょ?」

「うん…。」

翔君の気のない“うん”の返事は手を止めようとはし
ない

「もう…だめ、翔君。」

ダメと言いながらも私の体はもう翔君を拒むことなん
かできなくなっている



翔君の右手がスカートの中の太ももをさする

「もう、ダメだって…。翔君!」

口にしてることとは反対に私は体を翔君に預けている

翔君の胸の中に顔をうずめる



その時ちょうど公園を会社帰りのサラリーマンが突っ
切り

翔君は手を止めて、何もしていなかったように見せた

私はそれを機会に帰る準備をする


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