私の中で男になって
静まり返ったリビングで

私たちはギュっと抱き合ったままだった

いつもおしゃべりばかりの私たちが

じっと抱き合ったままだった





しばらくしてちょっと離れて、翔君と目が合った

二人ともちょっと照れ臭そうに笑った

少しの間見つめ合う







翔君は何も言わずに私にキスをした

告白にあれだけ時間がかかったことに加え、


いつもエッチなことなんて言えない人だから

もっとちょっとずつすすんでいくものかと思っていた

だけどそんな予想を翔君は大きく超えて








息もできないくらいのキスだった



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