私の中で男になって
翔君と私は体を重ねたまま


翔君は大きく私の頭を撫でる



「好きだよ…。ホントに…、もう…、やばいくら
い。」

私の方に顔を沈めたままささやく




「好きだ…。好きだ…好きだよ、んっ、あっぁ…好き
だっ…」

翔君は私の首に自分の腕を通して私の首元を抱きかか
える

翔君の腕はギュっとわたしを抱きしめるようになる



果てたあと、翔君はがくっと力が抜けて私の上にのし
かかる

私はそっと翔君を抱き締める

翔君の重みが私に加わる

汗ばんだ翔君の肌が私たちの体を密着させる

息の切れた翔君は背中がまだ大きく動いている

翔君は顔をうつぶせたままぐったりとしている

熱い息が私の肩にかかる

私は翔君を抱いてさっきまでの出来事を思い出す

でも行為の後にこんなにも愛があふれた気持ちになる
のは初めてだった





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