路地
山下一也が美織の母と再婚したのは美織がまだ小学二年の時だった。
物静かではあるけれど優しくそして何よりも真面目に工場で汗水流して働く義父の姿に美織は未だ顔も知らぬままの父の存在を山下に重ねていた。
よく工場で火花を散らしながら作業をする義父の後ろに立っては危ないからと母に窘められたものだった。
その後もどこにでもある家族として過ごしていき時は流れ美織が高校生になった頃、その当たり前になりつつあった家族の姿が壊れつつあった。
母親の浮気によって。
美織の母は昔から男癖が悪かった。美織はそんな母を物心ついた頃より好きになれなかった。
ーーーあんな女にだけはなりたくない。
成長するとともに益々その思いは強くなるばかりだった。同時に義父である山下一也に同情する思いを感じ始めていた。
ある時、夜中に目覚め偶然にも母と義父との行為を見てしまった美織の心はその日を境に大きく動き出した。
初めて義父のオスとしての姿を見てからいつしか美織は義父に同情以上の感情を持ちつつあった。
異性として義父を見るようになったのだった。
そして、母親が再び家を出たその夜、美織は血の繋がりはないとは言え父である山下一也に無理やり抱かれたのだった。
けれど美織はその行為の間中、女として初めて味わう喜びに打ちひしがれていた。
その日から美織と義父との歪んだ生活が始まったのだった。
物静かではあるけれど優しくそして何よりも真面目に工場で汗水流して働く義父の姿に美織は未だ顔も知らぬままの父の存在を山下に重ねていた。
よく工場で火花を散らしながら作業をする義父の後ろに立っては危ないからと母に窘められたものだった。
その後もどこにでもある家族として過ごしていき時は流れ美織が高校生になった頃、その当たり前になりつつあった家族の姿が壊れつつあった。
母親の浮気によって。
美織の母は昔から男癖が悪かった。美織はそんな母を物心ついた頃より好きになれなかった。
ーーーあんな女にだけはなりたくない。
成長するとともに益々その思いは強くなるばかりだった。同時に義父である山下一也に同情する思いを感じ始めていた。
ある時、夜中に目覚め偶然にも母と義父との行為を見てしまった美織の心はその日を境に大きく動き出した。
初めて義父のオスとしての姿を見てからいつしか美織は義父に同情以上の感情を持ちつつあった。
異性として義父を見るようになったのだった。
そして、母親が再び家を出たその夜、美織は血の繋がりはないとは言え父である山下一也に無理やり抱かれたのだった。
けれど美織はその行為の間中、女として初めて味わう喜びに打ちひしがれていた。
その日から美織と義父との歪んだ生活が始まったのだった。