あめのちはれて。

「美里!!おはよう!!」




「おはよう鈴羽。」



相葉鈴羽は同じクラスのお友達。


彼女は私のことを親友と言っているが私は特にそう思ったことはない。



なぜなら





「ぁっ…蓮、君…」





彼女も蓮が好きな女の1人だからだ。




蓮に近づきたくて私を親友だのなんだの言ってくるやつは結構多い。


彼女もその1人。





「ね、美里…
蓮君と私のこととか話しちゃってたり!?」




なんて言ってくるのも日常だ。





「私、特に蓮と話すことないから。」





大抵はこの1言で皆離れていくわけだが




どうも彼女は違うらしい。





「そんなことないでしょ!!
いっつも一緒に登校してる人がなに言ってんのよ!!」



「登校はしてるけど蓮は周りの女の子たちと喋ってるよ。」




そう言うと彼女は鬼のような顔つきになり





「もう知らない!!美里とは絶交だから!!」





そうヒステリックに叫んだ。




「…そう。」





私が無表情にそう言うと




意外だったのか彼女は焦り





「な、なに言ってんのよ!!冗談に決まってるじゃない?ね?」





私の機嫌をとろうとする。





そんな、私の日常。
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