あめのちはれて。
鈴羽とは仲直りをした。
否、鈴羽が勝手についてきているだけ、か
今日はいつも以上に構ってくる。
「それでさ~……って聞いてる?」
誰も聞くって言ってないけど。
「私帰るね。」
私が立ち上がると
「え、じゃあ一緒に帰ろ!!」
なんて笑顔で言ってくる。
「ごめん。用事があるからまた今度でもいい?」
「え~!美里最近いっつもそれじゃん!!」
「ごめんね。ばいばい。」
「ばいば~い………」
不満そうにしながら帰っていった鈴羽を見届け、私はある場所に向かった。
「…………藤岡さんか」
「…伊東君」