ホンキの恋 【ヒミツの恋続編】
『怪我してるのを楽しんでるわけじゃないんだ。ただドジなんだけど、一所懸命な所が可愛くて、楽しいっていうか…。あれ?俺何言ってるんだ?』





「お前、まどかの事好き…なの?」





別に怒ってた訳じゃない。




ただ、思ってた事を口に出して聞いてみただけなのに。





『いやっ!そういんじゃないらっ!中川と付き合ってるのわかってるし!誤解して怒んなよ!?』





俺が怒ってると思ったのか焦る小林がやけにおもしろくて、つい噴き出して笑ってしまった。





「怒ってねーよ。」




笑う俺を見てポカンとした表情の小林。




何て顔してんだよコイツは。





そう思うと尚更おかしくて下を向いて笑いをこらえる。





『おっ!?高橋が走るぜ!?あいつ小っちゃくて可愛いよな!』




『ドジなトコとかさ、わざとじゃないからなんか男心くすぐるんだよな〜』





俺の耳に届いたクラスメイトの話し声に笑いが止まった。


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