夢の高校生活
ダブルデート当日
待ち合わせ場所は学校の最寄り駅
私は意外と乗り気で
緊張でドキドキになって30分も早く
待ち合わせ場所に来てしまった
ダブルデートを提案してくれた奈緒に
ありがとうと言いたいくらいだ
私がついたら田口くんだけ来ていた
「早いね~」
「田口くんこそ~」
「この前はありがとう」
「えっ…なんのこと?」
「山河が背中を押してくれなかったら
奈緒ちゃんと付き合えてなかった
山河の言う通りだったよ」
「まぁ、私もよかったよ
奈緒が幸せになってくれて
でも、もう泣かさないでよ」
「分かってるって」