キミのおかげ。
「おまえ自殺しようとしてたのか」
そう上野君が言った瞬間視界が真っ暗になった。抱きしめられたんだと気づくのにあまり時間はかからなかった。でもすごく安心した。今まで1人で生きていた孤児院にも入らず。だからあたし「安心」を知らなかったんだ。
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