【短】俺とあの人~狼の恋~
夜、久しぶりに尚吾に電話をした。
『久しぶりだな。何かあった?』
「べつに…ただなんとなく掛けてみただけ」
『嘘だろ。おまえが何もないのに電話かけてくるわけない』
「ほんとになんでもないよ」
『好きな女でもできた‥?』
尚吾の質問に、俺は言葉を詰まらせた。
『あっ図星だろ~。どんな子?』
「好きっていうか…ちょっと気になるだけ。
たぶん、好きじゃないし…」
『へ~~、おまえのそんな気弱な声聞いたの初めて』
「弱い?俺のどこが弱いんだよ!」
『おまえ、自分じゃ気づいてないだろ。今、凄く不安そうな声だった。
相談できる友達いないの?』
「友達…?」
友達と呼べる名前が浮かんでこなかった。
残り数か月の高校生活に、友達なんていらないと思ってた。
『おまえのことだから、周りに壁つくってんだろ~』
「うるせー。俺は友達なんて必要ないんだよ」
『周りをよく見てみろよ‥。きっと、一番近くに友達って呼べる奴がいるからさ』
「尚吾、おまえウザイ!俺もう寝るわ」
『おう、またな!』
尚吾の奴、偉そうなこと言いやがって…。
いつからあんなこと言えるようになったんだ?
なんだか俺だけが取り残された気分だった。
『久しぶりだな。何かあった?』
「べつに…ただなんとなく掛けてみただけ」
『嘘だろ。おまえが何もないのに電話かけてくるわけない』
「ほんとになんでもないよ」
『好きな女でもできた‥?』
尚吾の質問に、俺は言葉を詰まらせた。
『あっ図星だろ~。どんな子?』
「好きっていうか…ちょっと気になるだけ。
たぶん、好きじゃないし…」
『へ~~、おまえのそんな気弱な声聞いたの初めて』
「弱い?俺のどこが弱いんだよ!」
『おまえ、自分じゃ気づいてないだろ。今、凄く不安そうな声だった。
相談できる友達いないの?』
「友達…?」
友達と呼べる名前が浮かんでこなかった。
残り数か月の高校生活に、友達なんていらないと思ってた。
『おまえのことだから、周りに壁つくってんだろ~』
「うるせー。俺は友達なんて必要ないんだよ」
『周りをよく見てみろよ‥。きっと、一番近くに友達って呼べる奴がいるからさ』
「尚吾、おまえウザイ!俺もう寝るわ」
『おう、またな!』
尚吾の奴、偉そうなこと言いやがって…。
いつからあんなこと言えるようになったんだ?
なんだか俺だけが取り残された気分だった。