【短】俺とあの人~狼の恋~
今日もまた、昼休みを図書室で過ごす俺。
あの人が読んでいた心理学の本をパラパラとめくってみた。
厚い本の中に小さい文字がびっしり書いてあって読む気が起こらない。
こんな本をあの人は読んでるのか…。
よく読む気になるよな‥。
相当あがり症に悩んでるってことか…?
本を棚に戻そうとした時、あの人が現れた。
「あ、その本…」
あの人は、俺が持っている本を指さした。
「これ読みに来たの?」
「うん‥」
「残念でした!この本は俺がこれから読むの」
あれ‥?
俺、なんで嘘ついてんだ?
こんな難しそうな本、見たくもないのに…。
「じゃあ、明日読みに来る」
「なんでこの前、借りていかなかったの?」
「私、すぐに失くしちゃうから…」
あの人が俺に背中を見せた時、俺はとっさに声をかけてた。
「一緒に読む?」
言った後に後悔した。
幼稚園児でもないのに、一緒に本なんか読むわけねえ!って。
だけど、あの人は頷いたんだ。
「うん」って顔を赤くして…。
あの人が読んでいた心理学の本をパラパラとめくってみた。
厚い本の中に小さい文字がびっしり書いてあって読む気が起こらない。
こんな本をあの人は読んでるのか…。
よく読む気になるよな‥。
相当あがり症に悩んでるってことか…?
本を棚に戻そうとした時、あの人が現れた。
「あ、その本…」
あの人は、俺が持っている本を指さした。
「これ読みに来たの?」
「うん‥」
「残念でした!この本は俺がこれから読むの」
あれ‥?
俺、なんで嘘ついてんだ?
こんな難しそうな本、見たくもないのに…。
「じゃあ、明日読みに来る」
「なんでこの前、借りていかなかったの?」
「私、すぐに失くしちゃうから…」
あの人が俺に背中を見せた時、俺はとっさに声をかけてた。
「一緒に読む?」
言った後に後悔した。
幼稚園児でもないのに、一緒に本なんか読むわけねえ!って。
だけど、あの人は頷いたんだ。
「うん」って顔を赤くして…。