【短】俺とあの人~狼の恋~
立ち上がった俺は、あの人を上から見下ろした。



潤んだ瞳…


その瞳が俺を狂わせる。




俺はあの人を背の高い本棚に押し付け激しくキスをした。


俺を拒んで体を捩じらせる小さな体。



これがあんたの力?

こんなんじゃ逃げられないよ。


バカだな‥

捩じらせた背中に手をまわされ、よけい動けなくなっただろ‥?



「や‥めて…」

「本当にいやならもっと拒めよ…。
叫んでもいいよ‥?」

「や…」

「素直になったら?」




俺、本当に狂ってる。

自分が抑えられない…。

俺ってこんなに狼だったのか…?







あんたの唇が


あんたの舌が


あんたの吐息が


あんたの眼差しが






俺を




狂わせてる…。























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