鬼
「悪い悪い、ぼーっとしてたわ!!」
俺は笑顔で二人にそう言った。
あの化物のことを忘れたかったから、元気な振りをした。
「そうか、」
陽介は怪訝そうな顔で俺を見ている。
さすがは親友、嘘はすぐに見透かされてしまう。
「平気だって!!早く教室行こー!!!」
俺は二人の背中をグイグイと押した。
二人は俺のテンションに負けたようにおう…と言いながら再び歩き出した。
(あの化物の話は教室で落ち着いてからしよう)
俺は呑気な気分で下駄箱で上靴に履き替えた。
これからあんな恐ろしい出来事を体験するとも知らずに……
*********
俺は笑顔で二人にそう言った。
あの化物のことを忘れたかったから、元気な振りをした。
「そうか、」
陽介は怪訝そうな顔で俺を見ている。
さすがは親友、嘘はすぐに見透かされてしまう。
「平気だって!!早く教室行こー!!!」
俺は二人の背中をグイグイと押した。
二人は俺のテンションに負けたようにおう…と言いながら再び歩き出した。
(あの化物の話は教室で落ち着いてからしよう)
俺は呑気な気分で下駄箱で上靴に履き替えた。
これからあんな恐ろしい出来事を体験するとも知らずに……
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