鬼
村松那奈
「那奈ー!急げ!!!」
「ふぁいとー!」
駅のホームの向こう側で友達の美月(ミツキ)と恵美(エミ)が手を振っている。
私、村松那奈(ムラマツ ナナ)は今日も通っている樫川高等学校方面に向かう電車に乗り遅れる寸前で駅に着き、本気で走っていた。
「みっちゃーん!えみー!おはよー!!!」
なんとか向こう側のホームまで行き着いた私は二人に挨拶をしながら電車に滑り込むように乗った。
私は、K県立樫川高等学校に通う2年生。
勉強はそこそこ、美術部の冴えない女の子。
美術部といっても、絵心はなく、写真専門である。
趣味はハンドメイドで、近所の手芸屋で掘り出し物のレトロな生地を買ってはポーチにしたりして楽しんでいる。
「ふぁいとー!」
駅のホームの向こう側で友達の美月(ミツキ)と恵美(エミ)が手を振っている。
私、村松那奈(ムラマツ ナナ)は今日も通っている樫川高等学校方面に向かう電車に乗り遅れる寸前で駅に着き、本気で走っていた。
「みっちゃーん!えみー!おはよー!!!」
なんとか向こう側のホームまで行き着いた私は二人に挨拶をしながら電車に滑り込むように乗った。
私は、K県立樫川高等学校に通う2年生。
勉強はそこそこ、美術部の冴えない女の子。
美術部といっても、絵心はなく、写真専門である。
趣味はハンドメイドで、近所の手芸屋で掘り出し物のレトロな生地を買ってはポーチにしたりして楽しんでいる。