だってしてもしなくても変わらないんだもん。
3つ年上の姉は、妹の私から見ても美人で、よく友達に「那奈のお姉ちゃん、すごく綺麗だね!」と褒められたりする。
しかし姉と私は赤の他人のようで、全く似ていない。

姉が羨ましいなんて何度思ったことか……

世界の不平等さに頭を抱える、今日この頃。


「おやすみ」
電車のボックス席に座ってから、私は美月と恵美に告げ目を閉じた。
高校の最寄り駅まで片道一時間。
普段寝るのが遅い私にはベストな時間♪
電車に体をユラユラ揺らされながら寝るのはなかなか気持ちがいい。
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