鬼
「次はー樫川駅ー樫川駅ー」
電車のアナウンスで目を覚ます。
もう着いたのか……
目を擦り、荷物を持って立ち上がる。
ん?
違和感を感じる。
バッと後ろを振り返る。
化け物がいた。
私たちの座っていた席の後ろに、ぐじゃぐじゃの、腐ったような化け物が座っていた。
目があるはずの場所はぽっかり穴があき、中からウジ虫が溢れていた。
「……ッッッ」
叫ぼうにも喉が締め付けられたように、声が出なかった。
電車のアナウンスで目を覚ます。
もう着いたのか……
目を擦り、荷物を持って立ち上がる。
ん?
違和感を感じる。
バッと後ろを振り返る。
化け物がいた。
私たちの座っていた席の後ろに、ぐじゃぐじゃの、腐ったような化け物が座っていた。
目があるはずの場所はぽっかり穴があき、中からウジ虫が溢れていた。
「……ッッッ」
叫ぼうにも喉が締め付けられたように、声が出なかった。