廊下の角を曲がり一気に階段をかけ上がった、はずだった。
階段を上がり終わりふと後ろを振り返ると陽介がいない。
「陽介!!!」
俺は階段を半分ほど降りた。
「うっ……」
顔をしかめた。

陽介か化け物に足首を掴まれ倒れている。

「陽介ぇ!!!!!」

俺は化け物に立ち向かおうとした。

「来るな!」

陽介が叫んだ。
「コイツ……すごい力だ……、絶対に勝てないよ……。俺の足、多分折れてる……コイツの握力が半端じゃない……ぐああああああ」

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