アンダー・ザ・パールムーン
先輩は、多分、わたしが初めてじゃなかったと思う。
だから、アレを入れる場所が分からないとか、そんなことはなかった。
「……違う…あそこがいたいの…」
手の甲で、頬を拭った。
本当は、そんなんじゃないけど。
「まだ血が出てるのか?見せてみろ」
先輩がばさりと布団を跳ねあげて、わたしの裸を明るい世界に曝す。
平坦になってる胸の先端だけが赤く膨らんで、ピンと立ってる。
それは、幼い頃、おままごとに使ったへびいちごの実に似ていた。
鮮やかな赤。さっきシーツを汚してしまった血の色と同じ。
「ヤダ…」
恥ずかしくなって、両腕を交差させて、胸を隠した。
わたしの隣を離れた先輩の手は止まらない。
わたしの内腿に割り込み、大胆に開かせる。そして、節の目立たない長い指が、その奥も2つに開く。
耐えられなくて、わたしは大きな声を立てて身を捩った。