涙があふれるその前に、君と空をゆびさして。
誰が私にこんなことしたのかとか、正直どうでもよくて。
興味が、なかったけん。
「本当に、ごめんなさい」
「謝らんで…!私も真理ちゃんに謝らんといかんことあるし…!」
「え?」
口をすべらせてしまって、思わず口をつぐむ。
真理ちゃんが大きい目をさらに見開いて私を見てる。
「なんのこと?」
「花火大会の日にね…?」
「うん」
「レイと……キス、した……」
言わないでおくべきだと思ってた。
でも、ここまで来たら言うしかない。
それに真理ちゃんがちゃんとしたことを悪いと謝ってくれたから。
私も、言おうかなって。
「なんよ〜。お互い様やんか」
「……だね」
「これでチャラね?お互い忘れよ!」
「うん」